常照皇寺(じょうしょうこうじ) 九重桜
2005年 04月 18日
清楚な花を咲かせます。淡く儚(はかな)い・哀しげ、と表現されることもありますが、
面立ちは涼やかで、時を越えた貴さを感じます。
今年は、隣の若木も花付きが悪く、葉と花が同時に芽吹いて、少しさびしい満開に
なりました。(しだれた枝をかなり払ったということです。)けれども、見上げると上部
には花が湧き出るように付いていました。
寺を開山した光厳法皇が手植えした桜のひこばえが成長して受け継がれました。
八重桜の「御車返しの桜」は、昨年まではわずかですが花を付けていました。
今年は蕾も膨らんでいないようです。
常照皇寺:
正式には「大雄名山万寿(だいおうめいざんまんじゅ)常照皇禅寺」、以前は
「常照寺」と略称していた。臨済宗京都嵯峨天龍寺派の禅寺。開山は北朝初代の
光厳天皇。天皇はその生涯を南北朝の動乱にまきこまれ、南朝方に幽閉されて
出家、帰京後も世俗を離れて禅道を修し、貞治元年(1362)頃ここに隠棲したと
いわれる。四季おりおり手つかずの自然を借景に枯れた味わいのある静謐とした
古刹で、春は桜の名所として知られる。
tel:0771-53-0003 拝観/9:00~16:00 300~500円(志納制)
京都市街から高雄・周山街道(国道162号線)・京北町を経て車で1時間余り、
鞍馬から花背・黒田を経由する峠はつづれ折れの急な勾配ですが、お薦めです。
いずれの道も北山杉の景観を楽しむ事ができます。
by pastorella
| 2005-04-18 08:32
| *京都桜散歩05